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2025年10月21日

放課後等デイサービスの資格一覧|未経験・無資格で児童指導員を目指すには?

放課後等デイサービスの教室写真

放課後等デイサービスでは、無資格でも働ける職種があります。

ただし、こどもと直接かかわる「児童指導員」や「保育士」として働くには、一定の資格や実務経験が必要です。

つまり、放課後等デイサービスでは、完全な未経験でも入り口はあるけれど、長く続けるには資格取得がおすすめというのが実情です。

この記事では、無資格・未経験でも働く方法と、あなたに合った資格取得ルートをわかりやすく解説します。

放課後等デイサービスは無資格でも働ける?

放課後等デイサービスは無資格・未経験でも始められる仕事があります。

ただし、こどもと直接かかわるメインの支援スタッフ(児童指導員・保育士)や、支援計画を立てる児童発達支援管理責任者は資格が必要です。

まずは無資格でも働ける補助職からスタートし、現場経験を積みながら通信講座などで資格を取っていくのが一般的な流れです。

▼職種の全体像(早見表)

立場 主な職種 役割のイメージ
有資格者 児童発達支援管理責任者(児発管)/児童指導員/保育士 個別支援計画の作成・直接支援・保護者対応など、現場の中核
無資格で始めやすい 指導員補助・支援補助/送迎ドライバー/事務・管理者補助 有資格者のサポート、安全確保、送迎、バックオフィス

放課後等デイサービスでは、法律に基づく人員配置基準によって、資格の有無で明確に役割が分かれています。

つまり「資格がなくても働ける」一方で、施設として運営許可を得て公的給付を受けるためには、一定数の有資格者の配置が義務づけられているのです。

そのため求人では有資格者を優先する施設が多いものの、
福祉業界では慢性的な人手不足が続いており、無資格・未経験からの採用を行う事業所も少なくありません。

現場で経験を積みながら資格取得を目指す人も多く、
「まずは働いてみる」ことがキャリアの第一歩になるケースが多いのです。

無資格から始められる放課後等デイサービスの仕事

資格がなくても携われる仕事のうち、代表的なものは以下の3職種です。

①指導員補助・支援補助

有資格者の指示のもとで療育活動をサポートし、こどもたちの見守りや安全確保を担当します。現場で支援の流れを学び、実践的なスキルを身につける入口となるポジションです。

②送迎ドライバー

学校や自宅への送迎を行います。多くの事業所では普通自動車免許があれば勤務可能です。

③事務職・管理者補助

請求書作成や電話対応、書類整理などを行うバックオフィスの仕事です。管理者は法的に資格要件が定められていませんが、実務経験やマネジメント力が求められます。

資格が必要な放課後等デイサービスの仕事

まず、法律で配置が義務づけられているのが次の専門職です。

①児童発達支援管理責任者(児発管)

施設に1名以上、常勤かつ専任での配置が必須とされています。

こども一人ひとりのアセスメントを行い、支援の方向性を定める「個別支援計画」を作成する、いわば施設の司令塔です。

②児童指導員または保育士

こどもたちに直接かかわる中心的な職種です。

定員10名までの施設で2名以上(うち1名は常勤)が必要で、定員が増えるごとに配置数も比例して増えます。

日々の療育活動や記録、保護者対応など、現場の主軸を担います。

さらに、近年では理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などのリハビリ専門職や、公認心理師・臨床心理士といった心理職が加わるケースも増えています。

これらの職種は法的に配置義務はありませんが、「機能訓練担当職員」「心理指導担当職員」として登録することで、専門的支援加算の対象となります。

つまり、こどもにとってより専門的で質の高い支援を受けられる体制が整うということです。

そのため、リハビリや心理支援に力を入れる事業所では、これらの専門職を積極的に採用する動きが広がっています。

なお、これらの資格の取得ルートや仕事内容の詳細は、
次の章で詳しく解説しています。

有資格者と無資格者の法的な違い

ここでポイントになるのが、「人員配置のカウント(人数として認められるか)」の違いです。

施設の定員に対して、児発管・児童指導員・保育士などの専門職を最低限配置しなければなりません。

有資格者は基準人数に含まれますが、無資格者は”補助スタッフ”として別枠で扱われます。

たとえば定員10名の事業所では、有資格者2名が必要とされています。

このとき、有資格者2名+無資格者2名の施設は基準を満たしますが、無資格者4名では基準違反となります。

この違いが、有資格者と無資格者で給与・責任・キャリアに差がある理由でもあります。

無資格者は、法定人数を満たした上で「補助的なスタッフ」として配置されます。

役割 主な業務 法的位置づけ
有資格者(児童指導員・保育士) 個別支援計画に基づく直接支援・保護者対応・記録 人員配置基準に含まれる
無資格者(指導員補助) 有資格者の指示のもとで支援を補助・安全確保 補助的配置(基準外)

ですが、安心してください。

実際に現場でこどもたちと関わる経験は、そのまま資格取得の条件にもなります。

たとえば高校卒業後、放デイなどの児童福祉施設で2年以上勤務すると、「児童指導員任用資格」を得ることができるのです。

次の章では放課後等デイサービスで詳しく解説します。

放課後等デイサービスで活かせる資格一覧

放課後等デイサービスで専門職として働くには、児童指導員任用資格・保育士資格・教員免許や福祉系国家資格など、いくつかの主要資格があります。

児童指導員任用資格

放デイの求人で最も多く見られる職種が「児童指導員」です。

そのために必要なのが児童指導員任用資格

これは「国家資格」ではなく、”任用資格”と呼ばれるものです。

「任用資格」とは、特定の試験に合格して取得するのではなく、学歴・保有資格・実務経験のいずれかの条件を満たしていれば就任できる資格を指します。

証書が発行されるわけではなく、卒業証明書や経験証明を雇用主に提出し、児童指導員として任用された時点で効力を発揮します。

児童指導員任用資格は、複数のルートで取得可能です。

①大学・大学院卒業ルート
社会福祉学・心理学・教育学・社会学のいずれかを専攻して卒業。

②国家資格保有ルート
社会福祉士・精神保健福祉士などの福祉系国家資格を持つ。

③教員免許保有ルート
幼・小・中・高いずれかの教員免許を保有。

④実務経験ルート
高校卒業以上で児童福祉施設(放デイなど)で2年以上勤務。
それ以外の学歴の場合は3年以上の実務経験が必要。

この資格が幅広いルートで取得できるのは、福祉現場の人材不足に対応し、さまざまな経歴の人が活躍できるようにするためです。

つまり、大学で専門的に学んでいなくても、放課後等デイサービスなどで働きながら実務経験を積むことで資格要件を満たすことができます。

そのため、児童指導員任用資格は未経験から専門職を目指す人にとって、最も現実的で挑戦しやすい資格といえるでしょう。

詳細解説:児童指導員に資格は必要?無資格でも働ける条件と任用資格の取り方を解説

関連記事:児童指導員とは?

保育士資格

保育士は、乳幼児期の発達支援に関する専門知識を持つ国家資格者です。

取得方法は、養成施設の卒業または国家試験合格のいずれかです。

放デイの人員基準では、「児童指導員または保育士」として同等に扱われ、児童指導員と同じ専門職枠にカウントされます。

関連記事:保育士になるには?最短ルートや詳しい仕事内容まで徹底解説!

保育士の専門性は、特に以下の分野で活かすことができます。

  • 食事・排泄・着替えなど、生活支援全般
  • 遊びを通じた発達促進
  • 保護者とのコミュニケーションや子育て支援

保育園勤務や子育て経験を持つ人は、即戦力としてスムーズに転職できます。

また、放デイで保育士が求められる背景には、療育=生活全体の発達支援という考え方があります。

訓練中心ではなく、日常の中からこどもの成長を支える姿勢が重視されているのです。

教員免許・福祉系の国家資格

教員免許

教育学部や心理学部出身者が持つ教員免許は、児童指導員任用資格の要件を満たします。

特に学習支援や学校連携に強みを発揮し、不登校・発達障がい児の学習支援に活かせます。

社会福祉士・精神保健福祉士

いずれも児童指導員任用資格を自動的に満たします。

専門は「相談援助」で、家庭や地域の関係機関(学校・医療・行政など)と連携し、こどもと保護者の課題解決を支援します。

これらの資格保有者がチームに加わることで、
施設は教育・心理・福祉の専門性を横断的に活かした支援体制を構築できます。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職

近年、リハビリテーションや心理支援の専門性を取り入れた放デイが増えています。

その中で求められているのが、PT・OT・ST・心理士などの専門職です。

  • 理学療法士(PT):立つ・歩くなど基本動作の訓練
  • 作業療法士(OT):手先の操作や日常生活動作の練習
  • 言語聴覚士(ST):発音・コミュニケーション・嚥下などの訓練
  • 心理職(公認心理師・臨床心理士):心理検査や情緒安定への支援

専門的支援加算による需要の高まり

国は、理学療法士や心理士などの専門職を配置している事業所に対し、「専門的支援加算」という報酬制度を設けています。

これは、専門職がいるほど支援の質が高まると認められ、事業所が受け取る給付費(報酬)が増える仕組みです。

そのため、多くの放課後等デイサービスが専門職を積極的に採用するようになっています。

専門職の存在は、こどもへの支援の質を高めるだけでなく、事業所の経営を安定させるうえでも重要な役割を果たしています。

放課後等デイサービスは資格の有無でどう変わる?

放課後等デイサービスでは、資格を持つかどうかで任される仕事やポジションが大きく変わります。

資格を取得すると、支援の中心を担えるようになり、給与や昇格のチャンスも広がります。

ここでは、資格がキャリアや待遇にどんな違いをもたらすのか、実際のデータと事例で見ていきましょう。

資格別の平均年収とポジションの違い

厚生労働省の調査によると、放デイ職員の給与は資格・役職によって明確に階層化されています。

常勤職員の平均年収(全国)

役職・資格 平均年収(目安)
管理者 3,784,260円
児童発達支援管理責任者(児発管) 3,569,844円
機能訓練担当職員(PT・OTなど) 3,053,820円
保育士 2,656,428円
児童指導員 2,632,956円
指導員補助(無資格・非常勤) 約211万円(時給換算1,100円×月160時間想定)

出典:令和5年障害福祉サービス等経営実態調査結果

無資格・非常勤の場合

無資格から働き始める場合、多くは非常勤のサポート職として採用されます。

厚生労働省の調査によると、非常勤の児童指導員の平均月収は約8万5,000円保育士は約8万円ほどです。

一方で、常勤職員になると年収は大きく上がり、無資格・非常勤との間にははっきりとした差があります。

この差は、資格を持つことで得られる「専門性」と、「人員配置基準を満たすスタッフ」としての法的な価値を反映しています。

なかでも、個別支援計画を作成する中心的な役割を担う児童発達支援管理責任者(児発管)は、要件も厳しく責任も重いため、現場の児童指導員より年収で100万円近い差が出ることもあります。

資格取得後のキャリアステップ

放課後等デイサービスでは、資格を取ることでできる仕事の幅が広がっていきます。

最初は補助スタッフとして経験を積み、その後は児童指導員、さらに児発管や管理者へと、少しずつ責任ある立場へ進むことができます。

キャリアのステップ 職種・概要
指導員補助(無資格) キャリアの入口。OJTを通じて業務を学ぶ。
児童指導員・保育士(有資格) こどもの直接支援を担う中核職。
チームリーダー・主任 指導員をまとめ、現場の運営を担当。
児童発達支援管理責任者(児発管) 支援方針を策定するリーダー職。
管理者・エリアマネージャー 複数施設の運営・経営を統括。

最難関「児童発達管理責任者」へのステップアップ

キャリアアップの最重要ポジションが「児童発達支援管理責任者(児発管)」です。

児発管はこどもの支援計画を作成し、他職種を束ねる専門的マネジメント職です。

児発管になるための要件は以下の通りです。

①実務経験要件

児童指導員・相談支援員などとして3〜8年以上の経験。(保有資格や業務内容により変動)

②研修要件

児発管になるには、まず都道府県が実施する「基礎研修」を受け、
その後、少なくとも2年間、実際の現場で児童指導員などとして経験を積む必要があります。

さらに「実践研修」を修了してはじめて、正式に児発管として認められます。

要件緩和の動き(令和5年度〜)
一部の経験者はOJT期間を最短6ヶ月に短縮できる制度が導入されました。

資格を取ることで、放課後等デイサービスでの仕事は「サポートする立場」から「支援を任される専門職」へと変わります。

待遇や昇給の面だけでなく、こどもや保護者から信頼され、支援の中心として現場を引っ張っていくことが可能になります。

では、結局どの資格を取得すればいいのでしょうか?次の章では、自分に合った資格や働き方を選ぶためのポイントを解説します。

放課後等デイサービスで自分に合う資格・働き方を見つけよう

放課後等デイサービスの仕事には、資格やキャリアの形に「正解」はありません。

大切なのは、あなた自身の特性・得意分野・ライフスタイルに合った道を選ぶことです。

ここでは、これまで紹介した資格やキャリアの情報を整理し、自分にぴったりの働き方を見つけるためのポイントをまとめます。

【得意分野】から見るおすすめの資格タイプ

自分の「強み」や「得意な関わり方」を整理することで、最適な資格の方向性が見えてきます。

あなたのタイプ 向いている資格 理由・キャリアの方向性
こどもと一緒に遊んだり活動するのが好き 児童指導員 / 保育士 直接支援が中心。実務経験ルートから現場に慣れるのがおすすめ。
計画を立てる・記録をまとめるのが得意 児童発達支援管理責任者(児発管) 個別支援計画の作成やチーム調整に適性あり。児童指導員からのステップアップを目指す。
人の話を聞いて制度を繋げるのが得意 社会福祉士 保護者支援・関係機関連携など、相談援助の専門職として活躍。
身体や発達の仕組みに興味がある 理学療法士 / 作業療法士 / 言語聴覚士 医学的知識を活かし、リハビリテーションを通じてこどもの成長を支援。

あなたの学歴・経歴を再チェックしよう

意外と「すでに資格要件を満たしている」ケースもあります。

①社会福祉学・心理学・教育学・社会学系の大学卒業者

児童指導員任用資格を自動的に保有している可能性あり。

②教員免許を持っている方

児童指導員任用資格の対象。教育現場経験は高評価。

③社会福祉士・精神保健福祉士の資格を持つ方

同様に児童指導員任用資格を満たします。即戦力として応募可能。

まずは卒業証明書・成績証明書を確認し、条件をクリアしていないかチェックしてみましょう。

放デイの仕事は、こどもと社会をつなぐ架け橋です。

無資格からでも、一歩ずつ経験を積み重ねれば、専門家として社会に貢献できるキャリアを築くことができます。

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