「子どもに関わる仕事がしたいけれど、保育士や教員免許を持っていない…」
「40代・未経験から放課後等デイサービス(放デイ)に挑戦したいけれど、無資格でも採用される?」
障害のある子どもたちの放課後を支える「放課後等デイサービス」。専門的な療育を行う場所であるため、「資格がないと働けない」と思われがちです。
結論から言うと、放課後等デイサービスは「資格なし(無資格)」でも働くことが十分に可能です。
ただし、有資格者とは「仕事の範囲」や「給料」に違いがあります。
この記事では、無資格で働く場合の仕事内容、給与の相場、現場のリアルな「きつい」点、そしてそのまま使える志望動機まで、採用担当者の視点で詳しく解説します。
放課後等デイサービスは「無資格・未経験」でも働ける理由
放課後等デイサービスは、法律(児童福祉法)に基づき、事業所ごとに配置しなければならない専門職(児童発達支援管理責任者や保育士など)が決まっています。
しかし、基準の人数を超えて配置する「サポートスタッフ(補助員)」や、学校・自宅間の「送迎ドライバー」については、無資格でも採用が可能です。
実際に募集が多い「無資格OK」のポジション
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児童指導員補助:メインの先生のサポート役
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送迎ドライバー:運転業務が中心(※非常に需要が高い)
現場の療育計画を立てるのは有資格者ですが、子どもたちと一緒に遊び、安全を見守るスタッフとして、無資格の方はなくてはならない存在なのです。
無資格スタッフの具体的な仕事内容と「できないこと」」
資格がない場合、どのような業務を任されるのでしょうか。
① 活動のサポート・見守り
宿題を見たり、一緒に公園で遊んだり、工作や運動プログラムの補助を行います。
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求められること: 専門知識よりも「一緒に楽しむ姿勢」や「小さな変化に気づく観察力」です。
② 送迎業務(※ここが採用の鍵!)
学校から事業所、事業所から自宅へ、社用車(ミニバンや軽自動車)で送迎します。 多くの事業所で「普通自動車運転免許(AT限定可)」は必須級のスキルです。逆に言えば、「資格はないけど運転はできる」という人は、即戦力として非常に歓迎されます。
③ 日常生活の介助・清掃
手洗い・うがいの声かけ、おやつの準備、トイレの誘導、おもちゃの消毒や掃除など、子どもたちが快適に過ごせる環境を作ります。
無資格スタッフに「できないこと」
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「個別支援計画」の作成(児童発達支援管理責任者の業務)
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専門的なリハビリ指導(理学療法士などの業務)
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保護者との深い面談(管理者や児発管が担当することが多い)
気になる「給料・時給」と働き方【正社員・パート】
無資格の場合、有資格者と比較して給与はどうなるのでしょうか。
パート・アルバイトの場合
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時給相場: 最低賃金 〜 1,200円程度
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特徴: 週2〜3日、1日4時間〜など、シフトの融通が利きやすいのが特徴です。「扶養内で働きたい」という主婦(夫)の方に人気があります。
正社員の場合
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月給相場: 16万円 〜 19万円程度
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特徴: 有資格者に支給される「資格手当(月5,000円〜2万円程度)」がつかない分、やや低めのスタートになります。しかし、賞与(ボーナス)や福利厚生は適用されるケースがほとんどです。
本音を解説!無資格だと仕事は「きつい」?
「資格がないと、現場で大変な思いをするのでは?」という不安について、正直にお伝えします。
ここが「きつい・大変」
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特性への対応に悩む: 子どもがパニックになった際、知識がないと「どうしていいか分からない」と戸惑うことがあります。
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体力を使う: 公園で走り回ったり、身体の大きな子を介助したりと、想像以上に体力勝負です。
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責任の重さ: 資格の有無に関わらず、子どもの命を預かる現場です。送迎中の事故防止や、アレルギー対応など、常に気を抜けません。
それでも続く理由(やりがい)
最初は戸惑っても、先輩のサポートを受けながら徐々に対応を覚えていけます。「○○先生、遊ぼう!」と子どもに懐かれた時や、できなかったことができるようになった瞬間を見守れる喜びは、何にも代えがたいものです。
年齢・学歴は関係ない?【40代・主婦・高卒・学生】
放課後等デイサービスでは、幅広い層が活躍しています。
✅ 40代・50代の主婦(夫)の方
最も歓迎される層の一つです。 子育て経験そのものが立派なスキルとみなされるからです。子どもの扱いになれており、保護者の気持ちに寄り添える点は、若い有資格者以上の強みになります。
✅ 大学生(福祉・教育・心理学部など)
将来のための実務経験としてアルバイトをする学生も多いです。就職活動でのアピール材料にもなります。
✅ 高卒・未経験の社会人
学歴不問の求人も多数あります。「体を動かすのが好き」「運転が得意」といった特技を活かして活躍しています。
無資格から目指すキャリアアップ(資格取得ルート)
「無資格で入って、ずっとそのまま?」ではありません。働きながら資格を取るルートが確立されています。
ルート1:実務経験2年で「児童指導員」へ
高卒以上の方なら、放課後等デイサービスで「2年以上(かつ360日以上)」の実務経験を積むだけで、「児童指導員任用資格」を取得できます。 試験を受ける必要はなく、2年頑張れば自動的に「有資格者」となり、給与アップも見込めます。
ルート2:国家資格「保育士」に挑戦
実務経験を積みながら勉強し、保育士試験に合格するスタッフも多くいます。放デイでの勤務は受験資格の実務経験としてカウントされます(※最終学歴による)。
そのまま使える!無資格・未経験の「志望動機」例文
応募の際、履歴書や面接で使える志望動機の例文を紹介します。自分の状況に合わせてアレンジしてください。
パターンA:子育て経験を活かしたい方(40代・主婦など)
「自身の子育てが一段落し、子どもと関わる仕事がしたいと考え志望いたしました。資格はありませんが、〇〇歳と〇〇歳の子育て経験があり、子どもたちの些細な変化に気づくことや、安全への配慮には自信があります。送迎業務も含め、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりに貢献したいです。」
パターンB:異業種から転職・キャリアアップを目指す方
「以前より児童福祉の仕事に関心がありましたが、未経験からでも挑戦できる貴社の求人を拝見し応募いたしました。前職では営業職として培ったコミュニケーション能力を活かし、保護者様やスタッフの皆様と円滑に連携したいと考えています。まずは補助業務からスタートし、将来的には実務経験を積んで児童指導員の資格取得を目指します。」
パターンC:運転スキルをアピールしたい方(シニア・ドライバー枠など)
「30年間、無事故無違反で運転業務に従事してきました。安全運転には絶対の自信があります。子どもたちの命を預かる責任感を持ち、学校やご自宅までの送迎を安全かつ丁寧に行いたいと考えています。子どもたちの笑顔を支える裏方として尽力いたします。」
まとめ:熱意があれば資格は後からついてくる
放課後等デイサービスは、以下のような方であれば資格がなくても十分に活躍できます。
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子どもが好きで、成長を一緒に喜べる人
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普通自動車運転免許(AT限定可)を持っている人
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報告・連絡・相談ができ、チームワークを大切にできる人
まずは「無資格OK」の求人に応募し、現場を知ることから始めてみませんか? 実務経験を積めば、将来的に資格を得てキャリアアップすることも可能です。
あなたの優しさや社会経験が、子どもたちの未来を支える力になります。
こどもプラスの求人情報
こどもプラスでは、福祉や教育の現場が初めての方はもちろん、他業種からの転職者も多数活躍中です。
たとえば、接客・介護・保育など、これまでまったく異なる業界で働いていた方でも、「こどもに関わる仕事がしたい」という想いがあれば、大きな一歩を踏み出せます。
実際、「保育士資格を持っているけど、発達障がいの知識は正直自信がなかった…」という方も、こどもプラスの研修と現場サポートを通じて安心してスキルアップしています。
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