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福祉の仕事12選!分野別の内容と適性、資格を解説

福祉の仕事12選!分野別の内容と適性、資格を解説

「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」という思いから「福祉の仕事」に関心を持つ方は多いでしょう。

しかし、一口に福祉の仕事といっても、その分野や役割は非常に多岐にわたります。
高齢者介護、障害者支援、子ども家庭支援など、対象者も様々なら、求められるスキルも異なります。

この記事では、福祉の仕事を大きく4つの分野に分け、代表的な12の職種を厳選して紹介します。それぞれの仕事内容、やりがい、必要な資格、そしてどのような人が向いているのかを明確に解説します。

「自分にはどの仕事が合っているんだろう?」 「未経験でも挑戦できる?」
そんな疑問を解消し、あなたのキャリア選択のヒントを見つけてください。

福祉の仕事とは?その魅力と現実

福祉の魅力

福祉の仕事は、年齢、障害、経済的な理由などで日常生活に困難を抱える人々に対し、専門的な知識と技術を用いて支援を行う仕事です。

単なるお世話ではなく、その人らしい自立した生活を送れるよう、環境を整え、社会とつなぐ役割を担います。

魅力とやりがい

直接的な感謝:

支援した相手から「ありがとう」と直接言われる機会が多く、人の役に立っている実感を得やすいです。

社会貢献性:

高齢化社会や格差問題など、社会が直面する課題の最前線で貢献できます。

専門性:

資格や実務経験を通じて専門性が高まり、AIに代替されにくいスキルが身につきます。

需要の安定性:

景気に左右されにくく、全国どこでも必要とされる仕事です。

知っておきたい現実

心身の負担:

職種によっては夜勤があったり、介助で体力を使ったりします。また、人の困難な状況に寄り添う精神的なタフさも求められます。

多職種連携:

医師、看護師、行政など多くの専門職と連携するため、高いコミュニケーション能力が必要です。

給与水準:

以前は低いイメージがありましたが、国による「処遇改善加算」などにより、特に専門資格を持つ人材の給与は改善傾向にあります。

【分野別】福祉の仕事12選

福祉の仕事

ここでは、福祉の仕事を大きく4つの分野に分けて、代表的な12の職種を紹介します。

① 高齢者の暮らしを支える仕事

超高齢社会の日本において、最も需要が高い分野です。

 1.介護福祉士(ケアワーカー)

  • 仕事内容:食事、入浴、排泄などの身体介助や、掃除、洗濯などの生活援助を行います。介護のプロとして、利用者やその家族からの相談に応じたり、他の介護職員への指導も行います。
  • 主な職場:特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービスセンター、訪問介護事業所
  • 適性: 人と接するのが好きで、体力に自信があり、相手の小さな変化に気づける人。
  • 資格: 国家資格である「介護福祉士」が必要です。実務経験ルートや福祉系高校・大学ルートなどがあります。

2.生活相談員(ソーシャルワーカー)

  • 仕事内容: デイサービスや高齢者施設で、利用者や家族の相談窓口となります。入所・退所の手続き、ケアプランの作成補助、関係機関との連絡調整などを担います。
  • 主な職場: 特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、ショートステイ
  • 適性: 高い傾聴力と調整能力があり、事務作業も苦にならない人。
  • 資格: 「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」のいずれかが求められることが多いです。

3. 介護支援専門員(ケアマネジャー)

  • 仕事内容: 介護が必要な人が適切なサービスを受けられるよう、「ケアプラン(介護サービス計画書)」を作成します。利用者とサービス事業者の間に立ち、連絡・調整を行う「介護の司令塔」です。
  • 主な職場: 居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、介護施設
  • 適性: 物事を論理的に計画し、多様な関係者と円滑に交渉・調整できる人。
  • 資格: 「介護支援専門員実務研修受講試験」の合格と研修修了が必要です。受験するには特定の国家資格(介護福祉士、社会福祉士、看護師など)に基づく実務経験、または相談援助業務の実務経験が5年以上必要です。

② 障害のある方の自立を支える仕事

障害のある方が、その人らしい能力を活かして地域社会で生活できるよう支援します。

4. 生活支援員

  • 仕事内容: 障害者支援施設やグループホームで、食事や入浴などの日常生活のサポート、日中の創作活動やレクリエーションの支援を行います。
  • 主な職場: 障害者支援施設(入所・通所)、グループホーム
  • 適性: 根気強く人と向き合え、利用者の「できること」を見つけて伸ばすことに喜びを感じる人。
  • 資格: 無資格・未経験からでも始めやすいですが、「介護福祉士」「社会福祉士」などの資格があるとキャリアアップに有利です。

5. 就労支援員

  • 仕事内容: 障害のある方が一般企業などで働くための支援をします。職業訓練、職場探し、面接同行、就職後の定着支援(職場訪問や悩み相談)など、幅広くサポートします。
  • 主な職場: 就労移行支援事業所、就労継続支援(A型・B型)事業所
  • 適性: 企業への営業や開拓も行うため、フットワークが軽く、交渉力がある人。
  • 資格: 必須ではありませんが、「社会福祉士」「精神保健福祉士」などの資格が役立ちます。

6. サービス管理責任者(サビ管)

  • 仕事内容: 障害福祉サービスの中核を担う専門職。利用者一人ひとりの「個別支援計画」を作成し、計画通りにサービスが提供されているか管理します。また、他の支援員への指導や助言も行います。
  • 主な職場: 障害者支援施設、グループホーム、就労支援事業所など
  • 適性: マネジメント能力、計画作成能力、リーダーシップが求められます。
  • 資格: 一定の実務経験(障害者支援など)を経た上で、所定の研修を修了する必要があります。

③ 子どもの成長と家庭を育む仕事

未来を担う子どもたちと、その家庭環境をサポートする仕事です。

7. 保育士

  • 仕事内容: 保育所での保育が中心ですが、児童養護施設や障害児通所支援事業所など、福祉の現場でも不可欠な存在です。単に子どもを預かるだけでなく、心身の健やかな発達を促し、保護者の子育て支援も行います。
  • 主な職場: 保育所、認定こども園、児童養護施設、障害児通所支援事業所
  • 適性: 子どもが好きで体力があり、忍耐強く、保護者とも円滑にコミュニケーションが取れる人。
  • 資格: 国家資格である「保育士」資格が必要です。

8. 児童指導員

  • 仕事内容: 児童養護施設や放課後等デイサービスなどで、子どもたちの生活指導、学習支援、遊びを通じて、社会性や自立心を育みます。
  • 主な職場: 児童養護施設、障害児入所施設、放課後等デイサービス
  • 適性: 子どもと信頼関係を築き、時には厳しく、時には優しく指導できる人。
  • 資格: 「児童指導員任用資格」(大学の特定の学部・学科卒、社会福祉士、精神保健福祉士、実務経験など)が必要です。

9. 児童発達支援管理責任者(児発管)

  • 仕事内容: 障害のある子ども(またはその可能性のある子ども)の「個別支援計画」を作成する専門職です。「サビ管」の子ども版とも言えます。保護者との面談、関係機関(学校や保育園)との連携も重要な仕事です。
  • 主な職場: 児童発達支援センター、放課後等デイサービス
  • 適性: 子どもの発達に関する専門知識、保護者に寄り添う姿勢、計画性。
  • 資格: 一定の実務経験(児童支援や障害者支援など)を経た上で、所定の研修を修了する必要があります。

④ 相談・連携で社会とつなぐ仕事

困難を抱える人と社会資源(制度やサービス)をつなぐ「橋渡し役」です。

10. 社会福祉士(ソーシャルワーカー)

  • 仕事内容: 福祉の相談援助職の代表格。高齢、障害、貧困、医療など、非常に幅広い分野で、困難を抱える人の相談に乗り、適切な制度やサービスにつなげる支援を行います。
  • 主な職場: 地域の福祉施設、病院(医療ソーシャルワーカー)、行政(市役所など)、社会福祉協議会
  • 適性: 高い傾聴力、社会制度に関する幅広い知識、フットワークの軽さ。
  • 資格: 国家資格である「社会福祉士」が必要です。受験資格を得るルートは多様です。

11. 精神保健福祉士(PSW)

  • 仕事内容: 心の病や精神障害を抱える人の相談に応じ、社会復帰や日常生活への適応を支援します。社会福祉士の精神保健分野のスペシャリスト版です。
  • 主な職場: 精神科病院、メンタルクリニック、就労支援事業所、保健所
  • 適性: 精神疾患に関する正しい理解、相手との適切な距離感を保てる冷静さ。
  • 資格: 国家資格である「精神保健福祉士」が必要です。

12. 相談支援専門員

  • 仕事内容: 主に障害福祉分野で、サービスを利用したい人の相談に乗り、利用計画(サービス等利用計画)を作成します。ケアマネジャーの障害福祉版とも言えます。
  • 主な職場: 特定相談支援事業所、障害児相談支援事業所
  • 適性: 利用者のニーズを的確に把握する力、地域の障害福祉サービスに関する幅広い知識。
  • 資格: 一定の実務経験(障害者支援など)を経た上で、所定の研修を修了する必要があります。

未経験から福祉の仕事を目指すには

未経験

福祉業界は、未経験からでもキャリアをスタートしやすい業界です。

ステップ1: 資格不要の現場から始める

介護施設の「介護補助」や「生活支援員の補助」は、無資格・未経験でも応募可能な求人が多くあります。まずは現場を体験し、自分に合うかを見極めるのが良いでしょう。

ステップ2: 入門資格を取得して働く

「介護職員初任者研修」(旧ヘルパー2級)は、最短1〜2ヶ月程度で取得でき、訪問介護や施設介護の仕事に就くことができます。

ステップ3: 働きながら国家資格を目指す

現場で実務経験を積むことが、多くの国家資格(介護福祉士、社会福祉士など)の受験資格につながります。

例(介護福祉士): 介護現場で実務経験3年以上 + 「実務者研修」修了で国家試験の受験資格が得られます。

まとめ

福祉の仕事は、支援対象者や働き方によって実に多様な職種が存在します。どの仕事にも共通しているのは、人の人生に深く関わり、その人らしい生き方を支えるという、大きなやりがいと社会的意義です。

この記事で紹介した12の職種を参考に、あなたの「やりたいこと」や「適性」に合った仕事を見つけてみてください。

参考文献・引用

この記事は、以下の公的機関の情報を参考に作成しています。

厚生労働省: 福祉・介護
厚生労働省: 職業情報提供サイト(job tag)
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター: 社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の資格概要
東京都福祉保健局: ふくむすび(福祉の仕事のポータルサイト)

執筆者

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こどもプラス採用編集部

放課後等デイサービス「こどもプラス」が運営する採用メディア。全国200教室以上の直営・FC教室を展開し、関連団体として特定非営利活動法人運動保育士会を運営。児童発達支援管理責任者、児童指導員、専門職員(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)、運動保育士などの有資格者が多数在籍し、現場での実務経験をもとにリアルな情報をお届けしています。

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