保育士にとって大変なことは?年齢別の対策方法も合わせてご紹介!
保育士の仕事は、こどもたちの成長を支えるやりがいのある仕事ですが、その一方で「思ったより大変なことが多い」「心が折れそう」と感じている方も多いのではないでしょうか。
日々の保育業務は体力的にも精神的にも負担が大きく、こどもの対応だけでなく、保護者とのやりとりや同僚・上司との関係、さらには残業や持ち帰り仕事など、悩みは多岐にわたります。
この記事では、そんな保育士さんが直面しやすい「大変なこと・つらいこと」について具体例を挙げながら、その解決方法をわかりやすくご紹介します。
今、つらい思いをしているあなたの心が少しでも軽くなるようなヒントをお届けできれば幸いです。
保育士の仕事で大変に感じる瞬間とは?
保育士という仕事は、こどもたちの成長を支えるやりがいのある職業ですが、その一方で多くの負担や課題も抱えています。
実際に現場で働く中で「大変だな」と感じることは少なくありません。
ここでは、保育士の仕事において大変なことや、特に辛いと感じやすいシーンについて詳しく解説していきます。
持ち帰り業務の多さに苦労する
保育士の仕事において大きな負担の一つとされているのが、持ち帰りの仕事が多い点です。
保育中にはこどもたちの対応に集中しなければならず、書類作成や行事の準備などに十分な時間を確保するのが難しい場面が多々あります。
そのため、やむを得ず自宅で業務を進めるケースが出てきてしまうのです。
保育指導案の作成、季節ごとのイベント計画、飾りや教材などの制作物の準備といった作業が、業務時間外に及ぶことも珍しくありません。
こうした持ち帰り業務の負担は、保育士のプライベートな時間を圧迫し、心身の疲労につながることもあります。
できるだけ効率的に業務を進めるためには、午睡の時間やちょっとした隙間時間を有効活用することが重要です。
それでも追いつかないときには、無理をせず先輩や上司に相談して、分担したり優先順位を見直すことも考えましょう。
事務作業の負担が大きい園もある
保育士というと、こどもたちと接する時間が仕事の中心というイメージを持たれがちですが、実は事務的な業務も数多くあります。
園によっては専任の事務員が配置されておらず、保育士が事務作業まで担うケースも存在します。
例えば、保育料や延長保育料の管理、備品や教材の発注、行事に関する予算の計算・調整など、業務内容は多岐にわたります。
紙ベースでデータを管理している施設では、記録の手間や作業量が増え、負担がより大きくなる傾向があります。
就職や転職を検討する際には、園の業務体制やデジタル化の進み具合なども事前に確認しておくと、実際に働き始めてからのギャップを防げるでしょう。
休日を取りづらい勤務環境に悩まされることも
近年では、保護者の多様なライフスタイルに合わせて、年中無休で保育を行う施設や、夜遅くまで延長保育を実施している園も増えています。
そのような施設で勤務する保育士は、土日祝日に関係なくシフトに入る必要があることもあります。
また、慢性的な人手不足に陥っている園では、休暇の取得が難しく、有給休暇を思うように使えないことも考えられます。
体調不良などで休みを取りたい場合でも、周囲の負担を気にして遠慮してしまう保育士もいるようです。
プライベートの時間を確保できないことは、仕事へのモチベーションや満足度にも影響を与えます。
長く働き続けるためには、ワークライフバランスを意識しやすい職場環境を選ぶことも大切です。
給与面の不安がつきまとう
保育士の給与についても、業界全体として課題が指摘されています。
令和5年に行われた賃金構造基本統計調査によれば、保育士の平均年収はおよそ423.6万円となっています。
これは、国税庁が発表した令和4年の全職種平均年収(約458万円)と比較すると、約30万円ほど低い水準です。
もちろん、これは全国平均であるため、地域や施設の運営母体(公立・私立)によって差があることを念頭に置く必要があります。
一般的には、公立の保育施設に勤務する保育士のほうが、私立の園よりも給与が高い傾向にあるようです。
就職先を選ぶ際には、勤務条件や給与水準、福利厚生の内容などもチェックして、自分に合った働き方ができる職場を探しましょう。
人間関係に悩む場面も少なくない
保育施設は女性職員が多い職場であるため、どうしても人間関係に気を遣う機会が増える傾向があります。
仲の良いグループができやすく、そこから派閥のような雰囲気が生まれることもあり、関係性に悩む人もいるでしょう。
特に複数担任制を採用している園では、日々の連携や意見のすり合わせが欠かせません。
相性の合わない同僚と組むことになれば、仕事自体にストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。
そのような中でも、前向きな姿勢を保ちつつ、円滑なコミュニケーションを意識することが大切です。
丁寧に相手の話を聞いたり、自分の気持ちを適切に伝えることで、良好な関係を築きやすくなるでしょう。
保護者対応に苦労することもある
保護者との関係もまた、保育士の仕事において重要なポイントの一つです。
こどもたちの成長を支えるうえで、家庭との連携は欠かせませんが、保護者のなかにはこまやかな対応を求める方も少なくありません。
たとえば、
- 連絡帳にはもっと詳しい内容を書いてほしい
- こども同士のトラブルはすべて報告してほしい
- 小さなケガでもきちんと説明してほしい
といったような要望が寄せられることがあります。
時には、保育士に対して強い口調で意見を述べる方もいるため、精神的に負担を感じることもあるでしょう。
そういった場合は、できるだけ早めに上司や園長に相談し、一人で抱え込まないことが大切です。
保護者と信頼関係を築くことができれば、育児の相談を受けるようになるなど、保育士としての存在意義もより強く感じられるようになるはずです。
体力が求められる仕事であることを忘れてはいけない
保育士は、こどもたちと常に動き回る仕事です。
園内でのあそびに付き合うだけでなく、掃除や準備などの雑務も多く、身体的な負担が少なくありません。
若いうちは何とか気力で乗り切れることもありますが、年齢を重ねるにつれて疲労が蓄積しやすくなります。
特に長時間の立ち仕事や中腰の姿勢が続くと、腰や足に痛みを感じることもあるでしょう。
加えて、昼食や休憩の時間もこどもたちの生活リズムに合わせる必要があるため、しっかりとした休息が取りにくい職場もあります。
働きやすい環境をつくるためには、園全体で業務の見直しや改善に取り組むことが求められます。
大きな責任感がのしかかる場面もある
保護者から大切なこどもを預かるという責任は、非常に重たいものです。
こどもたちの安全を守ることはもちろん、健康状態に常に目を配り、事故やトラブルが起きないよう細心の注意を払う必要があります。
交通事故、不審者対応、突発的な体調不良など、あらゆるリスクに備えながら日々の保育にあたることは、精神的なプレッシャーも伴います。
何かあったときの責任の重さに、気持ちが押しつぶされそうになる瞬間もあるかもしれません。
しかし、過去の事故例などをもとに職員全体でマニュアルを作成したり、定期的に安全研修を行ったりすることで、リスクを減らす努力を続けていくことが可能です。
困ったときには、周囲の保育士や管理職に相談し、冷静に対処していくことが大切です。
こどもの成長に合わせた幅広い知識が求められる
保育士は、年齢や発達段階が異なるこどもたち一人ひとりに合わせて、適切な関わり方や保育内容を選んでいく必要があります。
そのため、発達心理や保育方法、応急処置、言語の発達などに関する知識が欠かせません。
とくに、知的・身体的なサポートが必要なこどもや、発達に遅れが見られるこどもと接する際には、専門的な対応力が求められることもあります。
言語発達に課題がある場合は、言語聴覚士など専門職との連携も重要です。
さらに、こどもたちは日々さまざまな疑問を投げかけてくる存在です。
保育士自身が常に学ぶ姿勢を持ち、新しい知識を取り入れていくことが、信頼される保育士として成長していくための鍵となるでしょう。
保育方針とのズレに違和感を覚えることも
経験を積んでいく中で、「こどもたちにはもっと外あそびをさせたい」「自由な創作活動を大切にしたい」など、自分なりの保育観が育っていくことは自然なことです。
しかし、勤務先の園が掲げている保育方針と自分の考えにズレがあると、モヤモヤした気持ちを抱えてしまうこともあります。
例えば、自由保育を重視したい保育士が、カリキュラム中心の保育園に勤めていると、日々の業務で違和感を感じることが増えてしまうかもしれません。
逆に、規律を重視したい人が自由度の高い園にいると、物足りなさを感じてしまう可能性もあります。
そのようなときは、自分の保育観を明確にしたうえで、理想とする保育が実現できる職場を見つけることも一つの選択肢です。
転職は決してネガティブなものではなく、保育士としてさらに成長していくための前向きなステップといえるでしょう。
以上が、保育士の仕事で大変なことでした。
続いて、【役職別】保育士として働くうえで大変なことについてお話していきます。
【役職別】保育士として働くうえで大変なこととは?
保育士と一言でいっても、その立場や役割にはさまざまな違いがあります。
たとえば、クラス担任として特定のこどもたちを受け持つ方もいれば、主任や園長といった管理職として保育園全体の運営を担う方もいます。
それぞれの立場によって、日々直面する課題や感じる負担も異なります。
ここでは、保育士として働く上で役職ごとにどのような「大変なこと」があるのかについて、具体的にご紹介していきます。
【一般保育士】の場合に感じやすい大変さとは?
クラス担任を持たない、いわゆる「フリー」の立場の保育士も、実は多くの場面で苦労や難しさを感じることがあります。
一見すると「担任ではないなら、それほど大変ではないのでは?」と思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。
一般保育士の方々も、日々多くの責任ある業務を担っています。
クラスを固定で担当せず、必要に応じて人手が不足しているクラスへサポートに入るケースも多いです。
そのため、ある日は年長クラス、次の日は乳児クラスというように、日々対応する年齢層や保育スタイルが大きく異なることになります。
そのため、各クラスの保育方針や活動スケジュールを都度把握する必要があり、それに合わせた柔軟な対応力が求められます。
クラスごとにルールや習慣が異なるため、「このクラスはお昼寝の時間がいつだったかな?」「この年齢のこどもにはどう声をかけたらよいのか?」と戸惑うことも少なくありません。
さらに、さまざまな保育士と関わりながら仕事を進めていく必要があるため、職員同士のコミュニケーションも頻繁におこなう必要があります。
人との関わりが苦手な方にとっては、心理的なストレスを感じることもあるでしょう。
【クラス担任】としての保育士が抱える課題とは?
クラス担任に任命される保育士は、そのクラスのこどもたち全体を責任を持って見る立場になります。
保育計画の立案、保育環境の整備、保護者との連携など、日常的に多くの業務をこなす必要があります。
特に、こども一人ひとりの発達状況、体調の変化、家庭での様子などを細かく把握し、その情報を他の職員と共有することが求められます。
これは簡単なことではなく、こまやかな観察力と記録力、そして周囲と連携するためのコミュニケーション力が不可欠です。
また、日々の保育の中ではケガやトラブルの対応を迫られる場面もあります。
そのたびに「自分の対応でよかったのだろうか」と悩んでしまうこともあり、精神的な負担も大きくなりがちです。
さらに、保護者との信頼関係づくりも大きなポイントになります。
連絡帳でのやり取りや登園・降園時の声かけなど、細やかな配慮が必要となるため、時にはプレッシャーを感じることもあるでしょう。
複数担任制を取り入れている園では、他の保育士との意見交換や保育方針のすり合わせも日常的に行われます。
保育観の違いから意見が対立することもあり、うまく折り合いをつけながら進めていく難しさもあります。
【主任保育士】が感じやすい負担とは?
主任という役職になると、現場の保育から一歩引いた立場で園全体の運営に関わる機会が増えます。
とくに園長のサポート役として、園の方針を実現するための調整や指導をおこなう重要なポジションです。
そのため、特定のクラスを担当しない代わりに、全体の保育の質を保つ責任が求められます。
新人保育士の指導、シフトの調整、保護者対応など、多岐にわたる業務が日常的に発生します。
また、園長と保育士の間に立つ立場でもあるため、「上からの指示」と「現場の声」の板挟みになってしまうこともあり、悩みを抱えやすいポジションともいえるでしょう。
問題が発生した際には、冷静な判断力と迅速な対応力が求められます。
客観的な視点で物事を見つめる力や、人間関係の調整力も必要とされるため、はじめのうちは戸惑うことも多いかもしれません。
【保育園園長】の立場で感じる責任と難しさ
園長は保育園の運営や経営において、最終的な責任を負う立場にあります。
行政や地域とのやり取り、職員の採用や評価、園全体の方針づくりなど、保育以外の仕事も多岐にわたります。
とくに、保護者からのクレーム対応や、地域社会との連携など、対外的な調整業務が多くなることも特徴です。
また、災害時や事故発生時などには迅速かつ的確な判断が求められ、その重圧から「大変」「つらい」と感じることもあるでしょう。
園のリーダーとして、現場で働く保育士を支える役割も担うため、リーダーシップやマネジメント能力が非常に重要になります。
保育の現場を理解しながらも、運営者としての視点も求められるため、両者のバランスをとるのが難しいと感じることもあるかもしれません。
【派遣保育士】として働く場合に起こりがちな悩みとは?
最近では、働き方の多様化に伴い「派遣保育士」という形で働く方も増えています。
これは、保育士が人材派遣会社に所属し、そこから保育園に派遣されて働くスタイルです。
派遣保育士のメリットとして、「残業が少ない」「持ち帰りの仕事がない」といった働きやすさが挙げられる一方で、デメリットや苦労を感じる場面もあります。
そのひとつが、園に直接雇用されている保育士との間に生じる距離感です。
派遣という立場から、保育園側の職員と十分な信頼関係を築くのが難しいこともあり、業務上の連携に不安を感じることもあるでしょう。
また、クラスを固定で担当することは少なく、さまざまな年齢層のこどもたちと関わる機会が多いため、一般保育士と同様に臨機応変な対応力が必要とされます。
職場によっては、派遣であるがゆえに情報共有が十分におこなわれず、不安や戸惑いを感じやすいこともあるでしょう。
さらに、人間関係の面でも孤独を感じることがあるため、コミュニケーションが得意でない方にとっては、ストレスの原因になるかもしれません。
以上が、【役職別】保育士として働くうえで大変なことについてのお話でした。
保育士の仕事は役職によって求められる能力や感じる負担が大きく異なります。
それぞれの立場で苦労ややりがいがあるからこそ、自分に合った働き方や役割を見極めることが大切です。
そして、支え合えるチームづくりや適切な環境整備が、より良い保育の実現につながっていくでしょう。
続いて、年齢別に見る、保育士が直面しやすい苦労や難しさについてお話していきます。
年齢別に見る、保育士が直面しやすい大変なことや難しさ
保育園で保育士が担当するクラスは、こどもの年齢によってその特徴が大きく異なります。
それぞれの発達段階に応じて対応する必要があるため、年齢ごとに異なる苦労や悩みを抱えることも少なくありません。
ここでは、保育士が直面しやすい苦労や大変なことを、クラスの年齢別にわかりやすくまとめてご紹介します。
0歳児〜1歳児クラスの特徴と苦労しやすいポイント
0歳児から1歳児のクラスは、保育園の中でも特に手がかかる年齢層といわれています。
この時期のこどもたちは、まだ言葉によるコミュニケーションが取れないため、体調の変化や気分の波を表情や泣き声から読み取る必要があります。
そのため、保育士は常に目を配り、細かな変化にも気づけるよう感覚を研ぎ澄ませて保育にあたることが求められます。
▼0〜1歳児クラスで保育士が気をつけたいポイント
- ひとりひとりの成長スピードに合わせた保育計画を立てる
- 誤飲や転落を防ぐため、常に安全な保育環境を整備する
- こどもとのスキンシップを積極的に行い、信頼関係を築いていく
この年齢のこどもは、日々めまぐるしく成長します。
月齢によってできることが異なり、その分、保育士には高い観察力と柔軟な対応力が求められます。
基本的にはつきっきりで個別対応する場面が多く、一人ひとりにかける時間が長くなるため、身体的にも精神的にも負担が大きくなることがあるでしょう。
また、0歳から1歳は愛着形成にとって非常に大切な時期です。
こどもたちは大人とのスキンシップを通して安心感を得ていきます。
泣いているときや不安そうなときには、温かく寄り添う姿勢がとても重要です。
安全面への配慮と愛情ある関わり、この2つを両立させることが、このクラスでの保育のカギとなります。
2歳児〜3歳児クラスにおける保育の難しさと対応ポイント
2歳児から3歳児になると、少しずつ言葉を話すようになり、自分の意思や感情を周囲に伝える力が芽生えてきます。
その反面、いわゆる「イヤイヤ期」に突入する子も多く、保育士としての対応に悩まされる場面が増える時期でもあります。
自己主張が強くなる一方で、感情をコントロールする力はまだ未熟であるため、かんしゃくを起こしてしまうこともしばしばあります。
▼2〜3歳児クラスで保育士が注意すべきポイント
- こどもがイヤイヤを起こした際は、一人ひとりの気持ちに丁寧に寄り添う
- トラブルが発生した際には、言葉で気持ちを伝える方法を教える
- 集団生活に必要なルールやマナーを少しずつ伝えていく
- 危険な行動をしたときには、きちんと理由を説明して理解を促す
この時期のこどもたちは、自我が芽生え、自分でやりたいという気持ちが強くなります。
しかし、まだ上手に伝えることができなかったり、思い通りにいかずに癇癪を起こしたりすることも多く見られます。
そういった場面では、感情の爆発をただ叱るのではなく、保育士が落ち着いて対応し、まずはこどもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。
また、友達との関わりも増えてくるため、ケンカやトラブルも日常的に発生します。
そんなときは、言葉を使って気持ちを伝える方法を一緒に考えたり、ルールを守ることの大切さを教えたりする必要があります。
日々の関わりの中で、社会性を育んでいくサポートが求められるのがこの時期の特徴です。
4歳児〜5歳児クラスでのやりがいと難しさ
4歳児から5歳児のクラスになると、こどもたちは心身ともに大きく成長し、保育園の中でも「お兄さん」「お姉さん」としての自覚が少しずつ芽生えてきます。
好奇心旺盛で何にでも興味を持ち、自分の考えや気持ちをしっかりと言葉で伝えることができるようになる一方で、集団での関わりの中で起こるさまざまな問題に対するサポートも必要となります。
▼4〜5歳児クラスで心がけたいポイント
- 一人ひとりの話にきちんと耳を傾ける姿勢を持つ
- 友達とのケンカが起きた場合は、仲直りの方法を一緒に考える
- 活発に動くこどもが増えるため、あそびや運動中の安全指導を徹底する
- 小学校へのスムーズな移行を意識し、生活習慣やルールを身につけさせる
- 発表会や運動会などの行事では、こどもたちのやる気を引き出す声かけを工夫する
この年齢になると、言葉のやり取りもスムーズになり、こどもたち同士の会話も活発になります。
そのため、保育士には「平等に話を聞く」という姿勢がより求められます。
こどもたちの話に丁寧に耳を傾けることで、信頼関係が深まり、安心して過ごせる環境が生まれていきます。
加えて、運動量も増えるため、ケガのリスクも高くなります。
安全に遊ぶためのルールを伝えるだけでなく、実際に安全な動き方や道具の使い方などを一緒に確認していくことも重要です。
さらに、行事の準備や指導に関しては、保育士の負担も大きくなります。
発表会の練習や作品づくりなど、達成感を味わわせるためには細やかな配慮や工夫が必要です。
大変なことも多いですが、その分、こどもたちの成長を間近で感じられる喜びややりがいも大きいといえるでしょう。
以上が、年齢別に見る、保育士が直面しやすい苦労や大変なことについてのお話でした。
最後に、保育士が感じる「大変なこと」への解決法についてお話していきます。
保育士が感じる「大変なこと」への解決法
保育園や幼稚園で日々こどもたちと向き合っている保育士さんや幼稚園教諭の方々にとって、仕事の中で「大変だな」「つらいな」と感じる瞬間は少なくないかもしれません。
しかし、そうした悩みや負担に対しては、ちょっとした工夫や意識の持ち方で乗り越えられることもあります。
ここでは、保育士が直面しやすい「大変なこと」に対して、具体的にどのような対応をしていけばよいかをまとめてみました。
日々の仕事が少しでも前向きに感じられるようになるヒントとして、参考にしていただければと思います。
こどもの年齢や成長段階にあわせた関わり方を意識する
保育士として、どのように声をかければこどもに伝わるのか、悩む場面も多いのではないでしょうか。
そんなときには、こども一人ひとりの発達段階や性格にあわせて、接し方や話し方を工夫することが大切です。
たとえば、1~2歳児のようなまだ言葉が十分に発達していないこどもには、気持ちを代弁するようにやさしく語りかけることで、安心感を与えることができるでしょう。
また、3~4歳児になると、少しずつ会話の理解力も高まってくるため、簡単な言葉で理由を添えて伝えることで、納得して行動してくれる場面も出てきます。
このように、年齢や様子に応じたアプローチを心がけることで、こどもとの信頼関係が少しずつ深まり、日々の保育がよりスムーズになるはずです。
さらに、なかなか集中してくれないこどもに対しては、ペープサートやエプロンシアターといった視覚的なツールを活用してみるのも一つの手段です。
興味を引きつける工夫を取り入れることで、こどもたちの反応がぐっと変わることもあります。
積極的なコミュニケーションで人間関係を良好に保つ
保育の仕事では、保護者や同僚との関係づくりも非常に重要です。
しかし、時には人間関係の築き方に悩んでしまうこともあるでしょう。
そんなときには、まず「笑顔でのあいさつ」から始めてみるのが効果的です。
日々の何気ないやりとりが積み重なって、信頼関係が少しずつ育まれていくものです。
また、保護者との関係においては、話しかけられるのを待つのではなく、自分から声をかける姿勢を大切にしましょう。
送迎の際などにさりげなくこどもの様子を伝えることで、保護者も安心し、家庭のことも話してくれるようになるかもしれません。
同僚との間でも、普段からちょっとした相談や報告を行うことで、より円滑に業務を進められるようになるはずです。
上司や先輩に相談できる環境を作る
どんなに経験を積んだ保育士さんでも、すべてを一人で抱え込むのは難しいことがあります。
特に、クレーム対応やトラブルなど、自分だけでは解決できない問題に直面したときには、周囲のサポートが欠かせません。
そんなときに頼りになるのが、主任保育士さんや園長先生といった上司の存在です。
日頃から「報連相(報告・連絡・相談)」を意識して、困ったときにすぐ相談できる関係を築いておくことが大切です。
また、先輩保育士さんから実体験を交えたアドバイスをもらえると、自分の視野も広がり、新たな気づきを得られる可能性があります。
業務効率を意識してストレスを軽減する
日々の業務が多岐にわたり、残業や持ち帰りの仕事が続くと、心身ともに疲れが溜まってしまうこともあるでしょう。
そんなときには、業務の進め方を見直すことがストレス軽減の第一歩となります。
たとえば、毎日のタスクに優先順位をつけ、重要なものから取りかかるようにするだけでも、時間の使い方が大きく変わってきます。
また、ちょっとした記録や準備の方法を工夫することで、作業時間を短縮できることもあります。
同僚と情報を共有しながら、効率的に仕事を分担できる体制を整えていくことも大切です。
キャリアアップで将来の可能性を広げる
保育の仕事にやりがいや喜びを感じていても、給与面などに対して不満を感じる方もいるかもしれません。
そのような場合は、スキルアップやキャリアアップを目指して、積極的に学びの場に参加してみてはいかがでしょうか。
現在、国が推進するキャリアアップ研修制度を活用すれば、専門的な知識や技術を深めることができ、役職への昇格や処遇改善につながる可能性も広がります。
また、学びを通じて自分に自信がつくことで、日々の保育においても積極的に取り組めるようになるかもしれません。
新たな目標をもつことで、仕事へのモチベーションが上がる方も多いようです。
転職を検討することも視野に入れる
もし現在の職場でいくら努力しても状況が改善されないと感じた場合は、環境を変えるという選択肢を持つことも大切です。
転職を前向きに捉え、自分にとってよりよい働き方ができる保育園を探してみるのもよいでしょう。
たとえば、他の園では残業が少なかったり、待遇が充実していたりと、今の職場よりも働きやすいと感じられる環境に出会える可能性もあります。
無理をして続けるより、自分の心と体の健康を大切にしながら、長く保育の仕事を続けていける道を見つけることが何よりも重要です。
以上が、保育士が感じる「大変なこと」への解決法でした。
保育士の仕事には、喜びや感動がある一方で、日々の業務に追われたり、人間関係に悩んだりと、大変に感じる場面が多いのも事実です。
そんな中でも、自分に合った関わり方を見つけたり、周囲に相談できる環境を整えたりすることで、少しずつ負担を軽減することは可能です。
この記事に共感できた方は、実際の現場の声も掲載した以下の記事も是非ご覧ください。
無理をしすぎず、自分の心と体の声に耳を傾けながら、必要であればキャリアアップや転職など、新たな選択肢を考えてみてもよいでしょう。