放課後等デイサービスで働きながらキャリアアップはできるのでしょうか?

放課後等デイサービスの仕事に今現在従事している方、またはこれから従事しようとしている方にとって、キャリアアップできるかどうかは、大変気になる問題かと思います。

こちらの記事では、そのような方に向けて、放課後等デイサービスで働きながらキャリアアップが可能かどうか、詳しくお伝えしたいと思います。

放課後等デイサービスではキャリアアップが臨めないって本当?

結論からお伝えしますと、放課後等デイサービスではキャリアアップが臨めます…!

放課後等デイサービスの職種は大きく分けて、指導員(無資格)と児童指導員・保育士等有資格者、児童発達支援管理責任者の3つがあります。

法令上、資格や経験が無くても働き始めることができます。

実際に無資格・未経験で勤務をスタートし、実務経験を積みながらキャリアアップ・資格の取得を目指している方も多いのが現状です。

OJTや研修を用意している事業所も多いため、資格や経験が無くても、安心してチャレンジしやすい職種だと思います。

そもそも、放課後等デイサービスとはどんな場所で、どんな仕事内容が有るのかご存じでしょうか?

放課後等デイサービスは、主に障害のある小学生〜高校生を対象とした福祉サービスです。学校終了後や休日、夏休みや冬休みなどにサービスを提供します。

プログラムやアクティビティなどは事業所により様々ですが、安全でサポートの有る環境で、学習サポートやレクリエーションを実施しています。

子どもたちが学びながら楽しく過ごせること、子供たちの成長と発達をサポートし安心して過ごせる場を提供することを目指しています。

近年働きながら育児をされる方も増え、社会のニーズが高まっているサービスなんですね。

具体的な仕事内容を見てみましょう。放課後等デイサービス従事者は、子供たちが学校の後や休日に安全で支えのある環境で過ごせるようにサポートする仕事を担当しています。

主な仕事内容には以下のような物があります。

プログラムの計画と実施

放課後等デイサービス従事者は、子供たちに対して様々なアクティビティやプログラムを計画し、実施します。これには遊び、学習サポート、アートやスポーツなどの活動が含まれます

安全管理と見守り

子供たちが安全で健康的な環境で遊べるように、施設内外での安全管理が重要です。従事者は常に子供たちを監視し、急な状況に対応する役割を果たします。

個別サポート

特別なニーズを持つ子供たちに対しては、個別のサポートが提供されることがあります。これは教育的なサポートや感情的な援助などを含むことがあります

コミュニケーションと協力

子供たちとのコミュニケーションが欠かせません。従事者は親や学校の教育者とも連携し、子供たちの進捗や特別なケアについて情報を共有します。

日常の基本的なケア

小さな子どもたちに対しては、食事やトイレなどの基本的なケアも担当することがあります。

未経験者の場合は上記の一部を担当することから勤務を開始することが予想されます。
実務や研修を通じて業務領域を少しずつ広げていくことが可能です。

その後、放課後等デイサービスではキャリアアップが臨めます。

では、放課後等デイサービスでキャリアアップするために必要なこととは具体的にどんなことでしょうか?

放課後等デイサービスでキャリアアップするために必要なこととは?

放課後等デイサービスで働きながらキャリアアップするために必要なことは、「実務経験を積み、資格を取得すること」です。

具体的に見ていきましょう!

放課後等デイサービスの職種は大きく分けて、指導員(無資格)と児童指導員・保育士等有資格者、児童発達支援管理責任者の3つとお伝えしました。

未経験・無資格からのスタートの場合、まずは児童指導員・保育士等有資格者へのキャリアアップが可能です!

放課後等デイサービスでの有資格者とは、児童発達支援管理責任者を除くと、保育士、児童指導員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、公認心理師等を指します。

それぞれに資格取得のための要件があります。

キャリアアップの視点では、特にこれまで福祉や心理に関する学歴や経験等が無いのであれば、児童指導員の資格取得がお勧めです。

児童指導員の資格も一定の学歴や実務経験を積む必要があります。ただし、児童指導員単体としての資格試験等はありません。

児童指導員については、高校を卒業していれば、学歴が任用資格の条件を満たしていなくても、児童福祉の事業所で2年以上かつ360日以上の実務経験を積めば、児童指導員として働くことができます。

中学校卒業の場合も、児童福祉の事業所で3年以上の実務経験があれば、資格取得のチャンスがあります。

大学や大学院の所定の学部を卒業している必要のある資格の多い中、働きながら資格取得ができるチャンスがあるのはありがたいことですね。

また、児童指導員取得後の次のキャリアアップとしては、児童発達支援管理責任者を目指すことが可能です。

児童発達支援管理責任者は、放課後等デイサービスの人員基準上必ず配置が必要とされる職種です。

一人ひとりのニーズに合わせた個別支援計画の作成や提供サービスの調整、職員の指導管理等施設内のサービス全般を管理する責任者です。

児童指導員取得と同じく、児童の支援事業所で経験を積むことに加え、研修を受けることで資格を取得することが可能です。

具体的な実務経験には直接支援業務と相談支援業務の経験が5年以上となっています。

あるいは看護師や保健師などの国家資格等が必要な業務を通算5年以上に加え、直接支援業務か相談支援業務の経験が通算3年以あれば、児童発達支援管理責任者になることが可能です。

無資格・未経験でも働きながらキャリアアップする道があるのがこのお仕事のいいところですね。

放課後等デイサービスでキャリアアップするために必要なことは、「実務経験を積み、資格を取得すること」でした。

では、放課後等デイサービスでキャリアアップすることで得られるものとはどんなことでしょうか?

放課後等デイサービスでキャリアアップすることで得られるもの

放課後等デイサービスでキャリアアップすることで得られるものは、報酬、やりがい、専門知識や支援スキル向上、リーダーシップ経験、裁量権などです。

個人の職業的な成長と組織の発展に寄与することが可能になります。

詳細を確認してみましょう。

報酬

事業所によりますが、無資格未経験者よりも有資格者、有資格者の中でも児童発達支援管理責任者の方が報酬を高く得られることが一般的です

やりがい

キャリアアップにより子どもたちとその家族へできる支援の幅を広げることができます。管理責任者は組織の指導者として、子供たちとその家族に対するサポートを提供することができます。その力で地域社会への働きかけも可能になっていきます。困っている人に役立てる範囲が広がり、機会が増えることでやりがいも増すでしょう。

専門知識や支援スキルの向上

管理責任者として、子どもたちの発達段階や特別なニーズに関する深い専門知識を磨くことが求められます。これにより、より高度なサポートを提供できるようになります。

リーダーシップ経験

児童発達支援管理責任者としてのポジションは、組織内でリーダーシップの役割を果たす機会を提供します。従業員やプログラムの運営においてリーダーシップのスキルを発展させることが期待されます。

裁量権

管理責任者は組織の戦略的な計画や目標の策定、実行を担当します。これにより、組織の成長や品質向上に貢献できます。

放課後等デイサービス従事者は、子どもたちの成長に大きな影響を与える役割を果たしています。

この職業においてキャリアアップは、専門的なスキルの向上だけでなく、より質の高いサポートを提供するための重要な一環と言えるでしょう。

組織内での責任を担いながら、業務領域を広げたり、資格を取得することで従事者としての自己成長が促進されます。

これにより、子どもたちがより安心して過ごし、成長できる環境を整え、彼らの未来に寄与できるでしょう。

放課後等デイサービス従事者の各々がキャリアアップを追求することは、子どもたちの未来をより良いものにするための重要な一歩と言えます。

放課後等デイサービスでキャリアアップすることで、報酬、やりがい、専門知識や支援スキル向上、リーダーシップ経験、裁量権などが得られます。

未経験者でも実務経験を積むことでキャリアアップの機会があります。

子どもたちの笑顔のためにコツコツと働き続けることができる方はぜひチャレンジしてみるのもいいかもしれません。