保育士なんてなるもんじゃない…そう思ったこと、ありませんか?

理想を抱いて保育士になったものの、過酷な労働環境や低い給与、保護者対応のストレスなどに直面し、「こんなはずじゃなかった」と感じる人は少なくありません。

私自身、10年以上保育の現場で働いてきましたが、何度もそんな気持ちになりました。

本記事では、「保育士なんてなるもんじゃない」と感じる瞬間やその原因、さらには保育現場の厳しい実態を深掘りしていきます。

保育士のリアルな悩みに寄り添いながら、それでも前を向けるヒントをお伝えします。

保育士になるもんじゃないと感じる瞬間5選

保育士になるもんじゃないと感じる瞬間は、日々の業務の中で何度も訪れます。

給与と労働のアンバランスや過酷な環境、対人関係のストレスなど、様々な要因が重なり合っています。

ここでは現場の保育士が実際に体験する「もうやめたい」と思う瞬間を詳しく見ていきましょう。

給料と労働量のバランスが取れていない

保育士の給料は専門職としての責任と労働量に見合っていないことが多く、「保育士になるもんじゃない」と感じる大きな要因です。

朝早くから夕方まで身体を動かし、書類作業も多い保育士の仕事。

それに比べて月給は全産業平均より2〜3万円低いというデータもあります。

「昨日は持ち帰り仕事で夜中まで指導案を書いていたのに、この給料か…」

と月末に給与明細を見て落胆した経験はありませんか?

責任は重く、求められるスキルは多岐にわたるのに、その対価が見合わないという現実が、保育士になんてなるもんじゃないと思わせるのです。

以下の記事では、給料と労働量の側面から「保育士は割に合わない」と言われることについて詳しく解説しています。

保育士は割に合わない?処遇改善加算と2025年以降の政策動向
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過酷な労働環境

保育士の仕事は身体的負担が大きく、以下のような問題が「保育士になるもんじゃない」と感じる原因となります。

  • 腰痛
  • 声の出しすぎによる声帯の問題
  • 感染症リスク

一日中しゃがんだり立ったりを繰り返し、こどもを抱き上げる動作も多いため、腰痛に悩む保育士は非常に多いのが現状です。

さらに、毎日大きな声を出すことによる声帯への負担や、こどもから感染症をもらうリスクも高いです。

「今週だけで3人の先生が体調不良で休んでいる」という状況も珍しくありません。

体力的にも精神的にも追い詰められていく環境は、「保育士になるもんじゃない」と感じさせる大きな理由なのです。

保護者対応のストレスが限界に達する

保育士になるもんじゃないと強く感じる瞬間として、理不尽な保護者対応によるストレスが挙げられます。

過度な期待など、一人ひとりの保護者のニーズに応えようとすることで疲弊してしまうことがあります。

  • 「うちの子だけ見てほしい」
  • 「連絡帳にもっと詳しく書いて」
  • 「午睡中に5分おきに向きを変えて」

実際に私が経験した例では、「おひるね中にこどもの向きを5分おきに変えてほしい」という要望を受け、他の業務をこなしながらそれを実現することの難しさを感じたことがあります。

中には理解ある保護者も多いですが、一部の難しい対応で精神的に消耗してしまうことが、「保育士になるもんじゃない」と思わせるのです。

保護者対応については、以下の記事で詳しく解説しています。

保育士の保護者対応にお悩みの方は、こちらも合わせてご参考にしてください。

保育士の保護者対応マニュアル!実例から学ぶ信頼関係の築き方
保育士として、保護者対応に悩まれている方は多いのではないでしょうか?日々の保育業務に加え、さまざまな価値観を持つ保護者との関係づくりは、時に大きな課題となります。特に経験の浅い保育士さんにとっては、保護者対応の難しさに直面することも少なくあ...

職場の人間関係が複雑で息苦しい

保育士同士の人間関係の複雑さや世代間ギャップなどが、「保育士になるもんじゃない」と感じさせる要因のひとつです。

問題 具体例
世代間ギャップ 「昔はこうだった」発言が多い
意見が通らない 新しい提案が受け入れられにくい
人間関係の悩み 女性が多く派閥ができやすい

女性が多い職場特有の人間関係や、「昔はこうだった」という経験則を重んじる風潮が、新しい保育の考え方を取り入れたい若手保育士を悩ませることがあります。

「前例踏襲」という名の固定概念に縛られ、「こんなやり方もあるんじゃないか」という提案が受け入れられないことも。

また、上下関係が厳しく、意見が言いづらい雰囲気があることも、保育士になるもんじゃないと感じさせる大きな理由です。

理想と現実のギャップに失望する

保育士になる前に描いていた理想と、実際の現場との大きなギャップに直面し、「保育士になるもんじゃない」と感じることがあります。

こどもとじっくり関わる時間よりも、書類作成や掃除、行事準備などに追われる日々。

「こどもと向き合いたい」という思いと裏腹に、事務作業に時間を取られることへの葛藤は大きいものです。

「保育士になってこどもの成長を見守りたい」という思いで仕事を選んだのに、実際には「書類を書くのに精一杯でこどもと十分に関われない」という現実。

この理想と現実のギャップに失望し、「保育士になるもんじゃない」と感じる方は少なくありません。

次の章では、こうした感情が生まれる根本的な原因について考えていきます。

「保育士になるもんじゃない」と感じる原因

保育士になるもんじゃないと感じる背景には、個人的な理由だけでなく、社会構造や保育業界全体の問題が潜んでいます。

これらが複雑に絡み合うことで、保育現場の負担がますます大きくなっているのです。

ここでは、その原因をより深く掘り下げ、なぜこのような状況が生まれているのかを考察します。

社会的評価と待遇のアンバランス

保育士になるもんじゃないと感じる根本的な原因のひとつに、社会的評価と待遇のアンバランスがあります。

こどもの命を預かり、未来を育む重要な役割を担っているにもかかわらず、「こどもと遊んでいるだけ」というような誤解や、「誰でもできる仕事」という認識が一部に存在しています。

専門的な知識や技術、日々の観察力や判断力が必要な保育士の仕事は、決して単純なものではありません。

しかし、その専門性が正しく評価されていないために、待遇面でも十分な改善が見られないのが現状です。

保育士になるもんじゃないと感じる背景には、このような社会的認識の問題があるのです。

次は、保育士不足の悪循環について考えてみましょう。

保育士不足の悪循環

構造的な問題として、保育士不足による悪循環が挙げられます。

人手が足りないために一人あたりの業務量が増え、それによってさらに離職率が高まるという悪循環に陥っているのです。

保育士不足の悪循環の構図

  1. 低賃金・高負担の労働環境
  2. 保育士の離職率上昇
  3. 現場の人手不足が深刻化
  4. 残った保育士の負担増加
  5. さらなる離職を招く

「もう限界」と感じて辞めていく保育士が増えるほど、残された保育士の負担はさらに大きくなります。

この状況が「保育士になるもんじゃない」という思いを強めているのです。

続いては、保育の専門性に対する理解不足について見ていきましょう。

保育の専門性が正しく理解されていない

保育士になるもんじゃないと感じる背景には、保育の専門性が社会的に十分理解されていないという課題があります。

こどもの発達段階に応じた適切な関わり、個々のこどもの特性や家庭環境を考慮した支援、保護者への的確な助言など、保育士には高度な専門知識と判断力が求められます。

「こどもと遊んでいるだけ」という表面的な見方ではなく、その背後にある発達支援や教育的意図、安全管理といった専門性への理解が不足しています。

このように専門職としての価値が十分に認められていないことが、「保育士になるもんじゃない」と感じさせる大きな要因となっているのです。

次の章では、保育現場の「闇」と言われる実態について詳しく見ていきます。

保育現場の「闇が深い」と言われる実態

保育士になるもんじゃないと感じる背景には、表面からは見えにくい保育現場の「闇」とも言える実態があります。

ここでは、外からは見えづらい保育現場の課題や問題点について、現場経験者の視点から掘り下げていきます。

隠された長時間労働と持ち帰り仕事の常態化

保育現場の闇のひとつとして、表に出にくい長時間労働や持ち帰り仕事の常態化があります。

勤務時間内にはこどもと関わることが最優先されるため、書類作成や製作物の準備などは持ち帰りになることが多いのです。

「保育時間はこどものために」という考え方自体は素晴らしいのですが、その結果として保育士の労働時間が見えない形で延長されています。

週末に指導案を書いたり、自宅で製作物を作ったりする時間は、勤務時間としてカウントされないことがほとんどです。

このような「見えない労働」の存在が、保育士になるもんじゃないと思わせる大きな要因となっています。

「我慢」が美徳とされる風潮と精神論による乗り切り

保育現場の闇として、「我慢」や「頑張り」が美徳とされる風潮があります。

「こどものため」という言葉で自己犠牲を強いられることや、「昔はもっと大変だった」という言葉で現状の改善が先送りにされることも少なくありません。

「体調が悪くても休めない」「自分の限界を超えても頑張るべき」という空気感は、保育士の心身の健康を蝕んでいきます。

このような精神論による乗り切りの文化は、保育士になるもんじゃないと感じさせるだけでなく、保育の質自体にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

保育士同士のハラスメントと権力構造

保育現場の闇の一つに、保育士同士のハラスメントや固定化された権力構造があります。

特に経験年数や年齢による上下関係が強く、若手保育士の意見が軽視されたり、パワーハラスメントが生じたりするケースもあります。

「私の時代はこうだった」という経験則が絶対視され、新しい保育方法や考え方を取り入れようとする試みが否定されることも。

このような硬直した人間関係や権力構造が、保育士になるもんじゃないと感じさせ、創造的で柔軟な保育の実現を妨げている面があるのです。

保護者からの理不尽な要求と園側の対応不足

保育現場の闇として、一部の保護者からの過度な要求と、それに対する園側の対応不足があります。

「うちの子だけ特別に」という無理な要望や、保育の専門性を無視した指示など、対応に苦慮するケースは少なくありません。

【保育士が実際に経験した理不尽な要求例】
  •  「うちの子だけ毎日連絡帳に500文字以上書いてほしい」
  • 「給食を食べさせる順番を決めてほしい(肉→野菜→ご飯)」
  • 「園で使うクレヨンを特定のブランドに変えてほしい」
  • 「おむつ替えのたびに写真を送ってほしい」
  • 「他の子と比べて遊ぶ時間が少ないので記録してほしい」
  • 「お昼寝の時間は5分おきに体勢を確認してほしい」
  • 「外あそびの日は特定の服を着せてほしい(20着以上ある)」
  • 「給食の量を計量して記録してほしい」

問題なのは、このような要求に対して園側のサポートが不十分なケースが多いことです。

「保護者は大切なお客様」という考えから、無理な要求でも保育士個人の努力で対応するよう求められることがあります。

このように板挟みの状況に置かれることが、保育士になるもんじゃないと思わせる大きな要因となっているのです。

こどもへの不適切な関わりが見過ごされるケース

保育現場の深刻な闇として、こどもへの不適切な関わりが見過ごされるケースがあります。

人手不足や過度なストレス、適切な研修の不足などから、こどもへの言葉かけや対応が荒くなってしまうこともあるのです。

「静かにしなさい!」といった威圧的な言葉や、泣いているこどもを放置するなどの行為が、「仕方ない」として見過ごされることがあります。

このような状況を見て見ぬふりをせざるを得ない環境は、保育の理念に共感して仕事を選んだ保育士にとって、大きな苦痛になることがあります。

こうした「闇」が改善されない限り、「保育士になるもんじゃない」と思う人が増え続けてしまいます。

次の章では、つらいと感じたときの対処法について考えていきましょう。

「保育士になるもんじゃない」と思ったときの対処法

保育士になるもんじゃないと思ったとき、ただ我慢を続けるのではなく、自分自身を守りながら前向きに対処する方法があります。

ここでは、そんなつらい状況を乗り越えるための具体的な対処法について考えていきます。

自分の限界を認め、無理をしない勇気を持つ

保育士の仕事がつらいと感じたときは、まず自分の限界を認め、無理をしない勇気を持つことが大切です。

「できること」と「できないこと」を冷静に見極め、すべてを完璧にしようとするのではなく、優先順位をつけて取り組む姿勢が必要です。

「こどものためなら」と無理を重ねることは、長い目で見ればこどものためにもなりません。

心身の健康を損ねてしまっては、良い保育はできないからです。

保育士になるもんじゃないと思ったときこそ、自分自身を大切にする決断をする勇気を持ちましょう。

同僚や先輩に素直に相談する

保育士の仕事がつらいときは、一人で抱え込まず、同僚や先輩に素直に相談することが解決の糸口になります。

「私だけがつらいのかも」と思っていても、実は多くの保育士が同じ悩みを抱えていることがあります。

【相談をするときのポイント】 

1.具体的な状況や悩みを整理する

  • いつ、どのような場面で困っているか
  • 具体的にどんな感情を抱いているか
  • 自分なりに試してみた対処法は何か

2.相談相手を選ぶ

  • 信頼できる同僚や先輩
  • 直属の上司が難しければ別の管理職
  • 園外の保育士仲間や元同僚
  • 保育士向けの相談窓口

3.相談のタイミングを見極める

  • お互いに余裕がある時間帯を選ぶ
  • 事前にアポイントを取る
  • プライバシーが確保できる場所で

4.建設的な相談を心がける

  • 単なる愚痴ではなく解決策を一緒に考える姿勢
  • 「〜してほしい」という具体的な要望
  • 自分自身ができる改善点も考える

経験豊かな先輩の助言や、同じ立場の同僚との共感は、大きな心の支えになります。

「一人じゃない」という実感を得ることで、保育士になるもんじゃないという思いを和らげることができるのです。

専門性を高める学びを続ける

専門性を高める学びを続けることが、モチベーションの回復につながります。

こどもの発達心理や最新の保育理論、特別支援教育など、新たな知識やスキルを身につけることで、保育の見方が変わることがあります。

研修会や勉強会に参加したり、専門書を読んだりすることで、「こんなアプローチもあるのか」という発見があるかもしれません。

このような学びが、新たなやりがいを見出すきっかけになることがあるのです。

職場環境の改善に向けて声を上げる

環境を変えるために、勇気を持って声を上げることも大切です。

「昔からこうだから」という理由で放置されている問題や、改善できる業務の無駄などを冷静に指摘し、より良い職場づくりに貢献する姿勢が必要です。

もちろん、一人の力で全てを変えるのは難しいですが、同じ思いを持つ仲間と一緒に声を上げることで、少しずつ変化を生み出すことができます。

転職も選択肢の一つとして考える

保育士になるもんじゃないと強く感じ続けるなら、転職も選択肢の一つとして考えることも大切です。

環境を変えることで、保育の仕事に対する情熱が再び湧いてくることもあります。

また、保育の専門性を活かせる関連職種へのキャリアチェンジという道もあります。

「今の園を辞めることはこどもを裏切ることになる」という罪悪感を抱く方もいますが、自分自身が燃え尽きてしまっては、誰のためにもなりません。

保育士になるもんじゃないと感じるほど追い詰められている状態なら、新たな環境を探すことも自分を守るための大切な選択肢なのです。

次の章では、保育現場の「闇」を乗り越えるための具体的な方法について掘り下げていきます。

保育士の現場改善|今日からできること

「保育士になるもんじゃない」と感じる要因を減らすためには、個人だけでなく組織全体の改善が必要です。

記録の効率化や業務改善、声を上げやすい組織文化の構築、外部機関の適切な活用、情報共有の重要性、そしてメンタルヘルスの管理——これらの具体的なアプローチを実践することで、働きやすい環境を作ることができます。

組織全体でできる改善

記録の効率化と業務改善

日々の膨大な書類業務は、ICT化や記録の効率化によって改善できます。

デジタル連絡帳や写真記録アプリ、保育計画のテンプレート化など、テクノロジーを活用した業務効率化の取り組みが広がっています。

【保育記録の効率化アイデア】

1. デジタルツール活用
  • タブレットで写真とメモを同時記録
  • 音声入力で記録時間を短縮
  • クラウド型記録システムの導入
  • 保護者連絡用アプリの活用
2. テンプレート作成
  • よく使うフレーズの定型文集
  • 月案・週案のベースとなるフォーマット作成
  • 発達チェックリストの活用
  • 季節の行事ごとの指導案テンプレート
3. 記録タイムの確保
  • 「記録タイム」の時間帯設定(交代制)
  • こどものお昼寝時間の有効活用
  • 15分×2回より30分×1回の方が効率的
  • 記録しやすい環境づくり(場所の確保)
4. チームワークの工夫
  • 写真撮影と記録の役割分担
  • クラス間での記録フォーマット共有
  • 先輩・後輩ペアでの効率的な記録法継承
  • 園内研修での記録効率化の知恵共有

例えば、タブレットを活用してこどもの活動写真を撮りながら簡単なメモを残し、それを基に後でまとめて記録を作成する方法などは、時間短縮に効果的です。

このように業務効率化によって生まれた時間をこどもとの関わりに充てることができます。

「みんなで声を上げる」組織づくり

保育現場では、一人ひとりが意見を言いやすい組織文化づくりが重要です。

経験年数に関わらず互いの意見を尊重し合う風土があれば、様々な課題が表面化し、解決への道が開けます。

例えば、月に一度の「改善提案会議」で、「こうしたらもっと良くなるのでは」というアイデアを出し合ったり、匿名でも意見が出せる「提案ボックス」を設置したりする取り組みがあります。

このように、皆で課題を共有し解決していく組織づくりを心がけましょう。

個人でできる改善

外部機関や相談窓口の適切な活用

保育士の仕事がつらいと感じたときは、園内だけでなく外部の相談窓口や支援機関を活用することも有効です。

保育士向けのカウンセリングサービスや、行政が設置する相談窓口、保育士会などの職能団体が提供するサポートなど、様々な支援が存在します。

特に、パワーハラスメントや不適切な労働環境に悩んでいる場合は、労働基準監督署や地域の労働相談センターなどの公的機関に相談することも選択肢の一つです。

適切な外部機関を活用することで、状況を客観的に評価し、適切な解決策を見つけることができます。

SNSや保育士コミュニティでの情報共有の重要性

孤独感を軽減するために、SNSや保育士コミュニティでの情報共有が大きな力になります。

自分だけが悩んでいるのではなく、同じような課題に直面している保育士が全国にいることを知り、解決のヒントを得ることができます。

保育士向けのSNSグループや、オンラインコミュニティ、勉強会などで積極的に情報交換することで、「こんな方法があったのか」という気づきや、「みんな同じように悩んでいるんだ」という安心感を得ることができます。

自分の心を守る習慣づくり

ストレスを感じているなら、自分自身のメンタルヘルスを守る習慣づくりが不可欠です。

仕事とプライベートの境界線を明確にし、自分を癒す時間を意識的に確保することが大切です。

1. 仕事とプライベートの境界線を守る

保育士として、仕事が終わった後にプライベートをきちんと守ることは非常に大切です。

仕事のことを持ち込まないために、簡単なルールを決めましょう。

  • 仕事の終了後に「切り替え儀式」を作る:例えば、職場を出る前に「今日はここまで!」と声に出して言う。これで仕事とプライベートの心の境界を作ることができます。
  • 家に帰る前に「5分のリセットタイム」:職場の近くにカフェや公園があれば、仕事から家に帰る前に5分間リラックスできる時間を設ける。
  • 夜はSNSを見ない:寝る前にSNSを見ないことで、仕事のことを考えることを防げます。
2. 自分を癒す時間を確保する

多忙な日々の中で、自分を癒す時間を意識的に作ることがメンタルヘルスを守るために必要です。

  • 毎日の「10分リラックスタイム」:毎日仕事後に10分だけ、自分だけの時間を作り、音楽を聴く、読書をする、ストレッチをするなど、リラックスできることをして気分転換をする。
  • お風呂でリラックス:お風呂にゆっくり浸かる時間を大切にし、仕事の疲れを流しましょう。アロマオイルや入浴剤を使うとさらに効果的です。
  • 趣味を楽しむ:週に1回、好きなことに没頭できる時間を作る。絵を描く、料理を作る、散歩に出かけるなど、心から楽しめる活動を取り入れる。
3. ストレス発散の方法を持つ

保育士の仕事は体力的にも精神的にも負担が大きいため、ストレスを発散する手段を確保することが重要です。

  • 「簡単な体操」を取り入れる:仕事の合間に軽く身体を動かす。ストレッチや肩回しを1分間行うだけでも、気分がリフレッシュします。
  • ランニングやウォーキング:毎日ではなくても、週に1回は軽く外を歩いたり走ったりして、身体を動かすことでストレスを発散できます。
  • 「声を出して笑う」:気分転換として、YouTubeのコメディ番組やお笑いを見て笑うことで、ストレスが軽減されます。
4. 必要なときは助けを求める

どうしても仕事がつらいときは、早めに助けを求めることが重要です。

  • 「園内の相談窓口を利用する」:職場に相談窓口やカウンセリングがあれば、早めに利用しましょう。
  • 「友人や家族に話す」:仕事のストレスや悩みを友人や家族に話すだけでも気持ちが楽になります。

このようなセルフケアの習慣が、「保育士になるもんじゃない」という思いに押しつぶされないための防波堤になるでしょう。

保育士になるもんじゃないと感じることは、この仕事に真摯に向き合っている証でもあります。

一つの視点として、保育士の仕事は「マラソン」であり「短距離走」ではないという考え方も助けになります。

長い目で見たときに、こどもの成長にどう関われるかを考えることで、日々の小さな挫折を乗り越える力になるのです。

多くの保育士が同じような思いを抱えながら、それでもこどもたちのために日々奮闘しています。

この記事が、同じ悩みを持つ保育士の方々にとって、少しでも心の支えになれば幸いです。

それでももし保育士の仕事が辛いと感じてしまう場合は、転職を検討するのもおすすめです。

以下の記事では、保育士の保育士以外の仕事について詳しく解説しています。

保育士の経験を活かしながら在宅ワークをすることも可能ですので、新しい選択肢として参考にしてみてください。

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